「本気じゃないから頑張れないんだよ。」
これまで何度も聞いてきた言葉だし、
もしかしたら自分自身にも言ってきた言葉かもしれない。
やる気が続かないとき。
行動が止まってしまうとき。
周りが前に進んでいるように見えるとき。
そのたびに、
「自分は覚悟が足りないんだ」
「本当にやりたいことじゃないんだ」
そうやって片付けてきた。
でも、ずっとどこかで違和感があった。
本当に“本気じゃない”だけなんだろうか。
頑張ろうと思ったことは何度もある。
変わりたいと思ったことだってある。
それでも続かなかった。
それは、自分が弱いからなんだろうか。
でも最近、少し違う見方ができるようになった。
努力できないのは、
本気じゃないからではなくて、
「どこに向かえばいいのか分かっていないから」なんじゃないか、と。
目的地がはっきりしていないまま、
「全力で走れ」と言われても、
どの方向に走ればいいのか分からない。
それなのに、
走れない自分を責め続けていた。
覚悟が足りない。
根性がない。
気合が入っていない。
でも本当に足りなかったのは、
覚悟じゃなくて“納得”だったのかもしれない。
自分は何に対して頑張りたいのか。
なぜそれをやりたいのか。
そこが曖昧なままでは、
どれだけ「本気になろう」としても、心は動かない。
野球でも似たようなことがあった。
努力量は誰よりも多いのに、
なかなか結果が出ない選手がいた。
でも足りなかったのは努力じゃなくて、
考え方だった。
一球目から完璧を狙いすぎていた。
本来は「まずは枠の中に投げる」でよかった。
方向が少しずれているだけで、
努力は遠回りになる。
もしかしたら、自分も同じなのかもしれない。
努力できないのは、
本気じゃないからじゃない。
頑張りたい“何か”が、
まだ自分の中で言葉になっていないだけ。
だから今は、
無理やり走ろうとするんじゃなくて、
まずは問い続けたい。
自分は、何に納得したいのか。
どんな人の力になりたいのか。
どんな瞬間に「頑張りたい」と思えるのか。
努力は、そのあとでいい。
本気かどうかを疑う前に、
まずは「何に本気になりたいのか」を考えてみたい。
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